大阪南部に、日根野という地名があります。現在では、JR阪和線で関空紀州路快速が日根野駅で関西空港行と和歌山行に分離する場所となっています。ここはかつて和泉国日根郡と呼ばれていた地域で、地名から当初は日根を姓とし、後に日根野と改めたのが日根野氏である。日根野弘就の3男の弘正は日根姓を名乗っています。
ちなみにこの和泉国日根郡は中世史研究の際にも出てくる地名で、戦国期に公家の九条政基が日根荘に下向し、そこで数年間過ごした際の記録(政基公旅引付)が残っており、中世日本村落史研究において非常に重要な史料となっています。
日根野氏の系図
寛政譜で調査し得る日根野弘就の男系子孫は以下の通り。
各家の継承順
本家
弘就━高吉━吉明(断絶)
高継流
高継━高次(断絶)
高真━弘明━高信━高栄━高雅━高年
高当流
高当=吉重(古田某の子)━高英━高重=則最(吉田宗通子)=高豊(谷衛永子)━高勝━懿徳
吉時流
吉時━弘吉━吉次=弘宣━弘政━政弘━弘豊━弘篤
弘直=弘重(弘直弟)=弘政(弘直子)=弘素(弘重子)━弘道
日根弘正流
弘正━正吉━正重━正福=正朗(松藤某の子)━正徧━正芳=正嫣(梶川秀澄子)
弘勝流
弘勝━弘佐━弘方━弘長━弘周━弘安━弘孫
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